ラヴニカの多色カードが結構下にも影響ありそうなので
現時点のデッキリスト貼り付けて採用カードのあれそれとか
思ってることとかそういうのをメモとして書いておきます
需要は多分無いです(コンペ3-2⇔2-3から抜け出せないため)


Wish Saheeli

クリーチャー:22
4:《極楽鳥/Birds of Paradise》
2:《貴族の教主/Noble Hierarch》
1:《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4:《とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle》
1:《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2:《森の女人像/Sylvan Caryatid》
3:《永遠の証人/Eternal Witness》
1:《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
4:《守護フェリダー/Felidar Guardian》

呪文:16
4:《流刑への道/Path to Exile》
4:《きらめく願い/Glittering Wish》
4:《ニッサの誓い/Oath of Nissa》
1:《自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elements》
3:《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》

土地:22
1:《平地/Plains》
1:《島/Island》
2:《森/Forest》
1:《幽霊街/Ghost Quarter》
2:《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
1:《地平線の梢/Horizon Canopy》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《繁殖池/Breeding Pool》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

サイドボード:15
1:《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1:《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear》
1:《稲妻のらせん/Lightning Helix》
1:《突然の衰微/Abrupt Decay》
1:《至高の評決/Supreme Verdict》
1:《白日の下に/Bring to Light》
2:《石のような静寂/Stony Silence》
1:《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》
1:《崇拝/Worship》
2:《減衰球/Damping Sphere》
1:《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》


■基本的な動き

サヒーリ・ライ+守護フェリダーによる無限トークンを成立させるデッキ
目指すべき動きは6マナ出る状態で守護フェリダーとサヒーリ・ライを連打すること、
守護フェリダーを先置きした次のターンできらめく願い→サヒーリ・ライ
でコンボを成立させることです
流刑への道orきらめく願いでサーチしたサイドカードを証人で使い回して
コンボ成立までの時間稼ぎをするorそのまま削り切るのがサブプランになります


■コブラ型との違い

コブラの有無と願いの有無によるサイドボードの採用カードの違いです
というのは見てわかると思うので、コブラの採用有無について踏み込んで

きらめく願いでサーチ→サーチ先のカードを使用する
という手順なので、願いサヒーリはコブラ型同様過剰なマナを要求します
というわけで、願いサヒーリも睡蓮のコブラを採用するべきだとは思うんですが
以下の理由により不採用になりました


1.瞬間的なマナ要求と継続的なマナ要求の違い

睡蓮のコブラを用いたサヒーリの展開パターンは、
基本的に終着点が異界の進化によるコンボ成立か、
5、6マナ生物の早期着地によるマウント取りです(と勝手に思ってる)
過剰なスペルと最低限の土地から色拘束をクリアしつつマナを用意するという、
ある種の無茶振りを解決するために睡蓮のコブラは重要なパーツとなります

願いサヒーリも同様に、
きらめく願い(GW)→各種多色カード(最低でも2色)という手順なので
睡蓮のコブラによる瞬間的マナ加速は噛み合いそうなわけなんですが、
終着点(コンボ完走)までが遠すぎるため、
コブラ絡みで目指すべきものが追加で必要になります
きらめく願いでアクセスするカードの中で、
そのままゲームエンドまで持っていく程のカードが存在せず、
ラグ無く叩き付けるための理由が薄いのも一つです
どちらかというとその後の証人による使い回しのため、
純粋に土地を伸ばす、マナクリを並べてマナを増やしていくほうが
デッキに合うかなという結論です

2.「キルターンを早める」「ラストターンを伸ばす」違い

コブラ型サヒーリは早期にマウントを取る、コンボを完走するといった
「ゲームを早く終わらせる」ために動きます
願い型サヒーリでそれを成立させようとすると、
上記理由により睡蓮のコブラだけでは達成出来ず、
限定的な手札でのみ3ターンキル(1tマナクリ→2tサヒーリ→3tフェリダー)から
速度が変わりません
勿論、結集者や異界の進化、サブプランの5マナ生物を用意すれば
3キルが現実的になったり、強固な盤面を作り上げることも可能になりますが、
それをするにはデッキスペースが足りません

という訳で、願い型サヒーリではゲームを早く終わらせるのは現実的ではなく、
こっちを選ぶのであれば目指すべきは「ゲームを長引かせる」ことです
長引いたゲーム展開において捻出するマナをコブラで補うのは難しいため、
1.の結論であるマナクリ、土地を並べることへと繋がります


■サイドボードについて

きらめく願いで引っ張る所謂「ウィッシュボード」の枠と、
サイドチェンジで素直に交換する「サイドボード」枠があります
何を目的として入れてるカードかをざっくりと

ウィッシュボード

・サヒーリ・ライ&白日の下に
きらめく願いからコンボ成立のためサイドに用意しています

・至高の評決
確実に通せる全体除去として用意
炎渦竜巻などでは盤面を整理するには足りず、結局評決を打つ場面が多かったので、
複数除去のカードはこれ1本にしています

・稲妻のらせん
単体除去
バーン等に対して、証人で複数回撃つと暫く生き延びる(あわよくば勝つ)
時間稼ぎをするという面においても便利なカード
このカードと後述する崇拝+女人像のお陰で、
雑多なアグロやバーンに対して勝ちを計算し易いです

・調和スリヴァー
置物破壊
サヒーリでコピーするとコピー元も誘発して2枚割れるため、
親和(鱗親和)のようなファクトが並ぶデッキと相対すると稀に起きる
基本的には願いで引っ張れる再利用の賢者としての運用になります

・摩耗+損耗
置物破壊
即効性が要求される場面で調和スリヴァーより優先されます
また、証人による使い回しのアクションの取り易さも大きな違いです
稀に倦怠の宝珠が置かれるので、その対策としても

・イゼットの静電術師
トークン系のデッキを想定した採用ではありますが
人間のサリアや幻影の像等に対して使うことが多いです

・太陽と月の輪
墓地利用系に対して
願いによるラグが一番重くのしかかるカードではありますが、
結局無いと困る場面が多かったので採用しています
相手の立ち上がりが悪いとき、
そのまま素早く決めれるほどの速度を持ち合わせていないため、
勝てるゲームを確実に勝つために必要だと思います

・大爆発の魔道士
トロンに対して
色マナ要求が厳し過ぎるが、無いと土地コンボに勝てないため採用してます
これが必要になるマッチの場合、赤絡みの土地を置くように意識します

・突然の衰微
手札に証人があり、色マナに不自由しない場合に引っ張ります
稲妻のらせんで対処出来ないサイズになった人間、タルモ、デスシャドウに対して
メインボードや他のウィッシュボードとして黒いカードを入れていた名残が強いです


サイドボード

・石のような静寂
親和やアイアンワークス等に対して
素直な置物割りだけでは機能しない事だらけなので、
ウィッシュボードとは別枠で置物対策をしています

・減衰球
トロン、ストーム対策
妨害手段が薄い上、速度も出ないので
上記のデッキに対して勝率が芳しくないため採用しています
コブラ型のような先手3t目or後手2t目のラッキーパンチや
ランデスモードといった逃げ道も無いので個人的には厳しめの相手です

・崇拝
生物コンボ系のデッキでは御用達となっているため、奇襲性は皆無ですが、
それでもゲームを打ち切らせる力は絶大なので採用しています
女人像の呪禁が生きるのも○


■メインボードの見慣れないであろうカード

メインボードのうち、見慣れないであろうカードや
採用理由を書いたほうがよさそうなものに対してピックアップして書きます

・森の女人像
継続的なマナ要求の面から、追加のマナクリが必要なため採用
自発的に殴る場面が少なく、除去され続けてマナが伸びずに
ウィッシュボードへ辿り着けず負けるパターンが増えていたため、
教主を増やすよりは高い確率で生存出来る2マナクリのほうが都合が良かったです
バーンやホロウワン相手に負け筋として存在していた、
「崇拝を置いたものの渋面の溶岩使いで生物を掃除されて負け」
というのが発生しなくなったのも地味ですが重要なメリットです

・とぐろ巻きの巫女
確定で手を進められ、運が良ければ土地が伸びる生物
2マナ圏の動きが少ないこと、土地を伸ばす重要性が大きい事、
出来るだけ序盤で出せないと恩恵を受けにくいことから、4枚投入しています
コブラ型のように進化の種にしたり睡蓮のコブラから連鎖させるといった爆発力は無く
あくまで隙間を埋めるような使い方しか出来ないため、単体の性能はお察しですが、
プランに合致する2マナ圏の生物が思いつかないというのが現状です

・漁る軟泥
デッキ全体でマナを伸ばすことを目的としているため、
理想的に動いていると必ずマナフラッドします
そういった場面でマナの注ぎ先となるカードであり、
メインから投入出来る墓地対策カードとして採用しています
ゲイン能力も込みでラストターンを伸ばす要因にもなりうるカードです

・自然に仕える者、ニッサ
マナの注ぎ込み先兼パーツ探し要員
基本的に2ターン目にX=1で出すか、3ターン目にX=2で出して
稲妻へささやかな抵抗をしながら+2連打します
「コンボパーツ」「パーツを探すカード」「時間を稼ぐカード」「マナ源」
と、それぞれ必要・不必要なカードを分けながら避雷針となってくれます
サヒーリコンボは妨害をマナクリかコンボ元に必ず当てれるくらいには
他のカードの脅威が低いので、
「処理されても致命傷にはならないけど生存したらかなり融通が利く」
丁度いい塩梅の避雷針が無い・採用出来ないと考えているので、
マナスク、マナフラどちらに対しても対応出来る点も加味して
存外優秀ではないかなと思います


■採用していた・採用を悩んでるカード

デッキに入れるか悩んでいたり、入れてみたけど感触が良くなかったカード達を抜粋

・反逆の先導者、チャンドラ
マナが出せてフィニッシャーになれて除去も出来る脅威枠
赤ダブルの捻出がとても厳しく(理想はサヒーリ用の1マナだけで済ませたい)、
出せるマナが実質無色マナ(需要の低い色、マナシンボルの拘束がキツめ)なので
唱える難度と試合展開への影響が若干釣り合いませんでした
ミッドレンジ的展開には噛み合うカードですが、
願い型サヒーリでそれを行うと永遠の証人が6枚くらい欲しくなりそうなので断念

・嵐の神、ケラノス
更地の盤面で願いから叩き付ける用であったり、メインでのサブプランであったり
チャンドラと同じく、ミッドレンジプランには噛み合うものの、
プランを遂行するのに合致するのは永遠の証人のみであるため、採用を断念
期待していた対コントロールに対してそもそも通らず、
着地しても勝つまでが遠いのも問題でした

・殺戮遊戯
願いから引っ張る対コンボ用カード
マナクリ経由で3ターン目に撃てるものの、
色マナが絶妙に噛み合わせにくく(どちらも需要の薄い色)
1枠用意するのには少々厳しいかなといった気持ちで採用断念
殺戮遊戯の機能するコンボデッキと相対しにくい環境(当たり運の可能性有)
であることも採用に踏み切れない一因です

・悪夢の織り手、アショク
願いから引っ張る対コントロール用カード
軽い硬い強い脅威として採用
カウンターを打ち込みやすいという欠点に変化は無く、
劇的に相性が改善しないため採用を断念
トリココン相手だと稲妻瞬唱で簡単に消し飛ぶのも問題でしたが、
青白が主流になっているためその点は追い風かも?

・炎渦竜巻、焦熱の裁き
複数除去として
至高の評決の項でも書いたように、点数火力だと対応出来ない場面が多く、
結局至高の評決をサーチする場面が多かったので、除去を散らすのを取りやめました
自分の盤面が崩れずに済む焦熱の裁きについては、
役割の違いがあるため採用し直すか検討中です

・高山の月
土地コンボ対策として
現状のサイドだとヴァラクートに絶対勝てないため、トロンも見れるからと採用
ウルザの塔から自然の要求を撃たれてカーンが着地したため不採用になりました
除去が流刑への道であること、キルターンが同じかこちらのが遅いこともあり、
対ヴァラクート戦は祈りに徹してます

・包囲サイ
メインボードでの採用
時間稼ぎ(ドレインと4/5のステータス)、サヒーリフェリダーとの相性から
好感触ではあったものの、
デッキに合致するカードかは何とも言えずに抜き差しを繰り返しています

・豊潤の声、シャライ
マナの注ぎ先であり、コンボを完遂するためのお供
元々殴ることを考慮していない生物の採択であるため、実質単体強化になり、
コンボを通すことよりはコンボパーツを集めることのが問題であったため、
現在不採用になっています
貴重な航空戦力であること、強制的に避雷針になることから
抜き差しを繰り返しています

・ガヴォニーの居住区
シャライの理由と同様
マナの注ぎ先ではあるが、その後の有効活用がしにくいため不採用
スペル枠を圧迫しない土地でマナフラ対策出来るのは大きいのですが、
その後の活用がしにくいなら注ぎ先としては不出来だと考えます


■終わりに

現状(でもない)、モダン環境をローグ(だと思ってる)で勝つには
速度も重要なファクターであり、
速度を犠牲にしてコンボパーツをなるべく安定して集めようとする願い型サヒーリは、
コブラ型のサヒーリより優先する理由がかなり薄いです
(弱みに大きな差があるわけでもないため)
モダンのカードプールに対して知識量の乏しさから、
採用圏内であるカードを見つけ出せていない可能性も否めませんが、
抜本的な解決策か環境の変化が無いと
立ち位置としては芳しくないかなと思ってます

しかし、多色のカードをサイドボードから自由に取り出せ、
永遠の証人と合わせてサイドカードの枚数をカサ増し出来ることは
ウィッシュボード唯一無二のメリットであるため、
ラヴニカのギルドでコブラ型とは違った進化をする可能性があると思っています

というわけで今の構築は一旦取り止めにして、
ラヴニカのギルドの発売を楽しみに待ってます


暗殺者の戦利品は(ジャンドで絶対使うし)
願いサヒーリで使うだろうから初動で買うように(メモ)

コメント